新卒採用と中途採用では企業の採用担当者の視点が異なります。これから、フリーターから就活、転職活動を始める前に知っておきたいことの一つです。
在学中の新卒採用と同じ考え方で採用試験に臨んでも、内定をもらえる可能性は低くなることでしょう。
新卒採用とは異なる中途採用を行う企業が求職者に期待していることを読み解くことができれば、通る履歴書や職務経歴書などの書類作成や面接対策を行うことができます。
これからの転職活動を失敗しないためにも新卒を中途の違いを確認していきましょう。
企業が中途採用をする理由は
まず、企業が中途採用を行う目的を考えてみましょう。
中途採用を行う理由は以下の2通り
- 退職者の代わりとなる人員補充
- 業績拡大のための人員補充
中途採用は年中行えて、入社日も内定から1ヶ月程度が一般的となっています。人員が抜けた際にその穴埋めをする人材の補充、もしくは企業の成長のために必要な人材の補充を主な目的としています。このため、採用する人材は即戦力を求める傾向が高くなっています。
新卒と中途の違い
新卒と中途の違いは、企業の求める人材の違いにあります。
新卒で採用したい人材
新卒採用では、学生がこれまで身につけた学問との関連性や、適正、仕事への熱意を評価を高く評価します。そのため自己PRで「企業の求める人材像であるか」面接では「この仕事でやりたいことはなにか」などを確認し求職者と企業のマッチングを測っています。
履歴書やエントリーシートを重要視される就活となり新卒に求めることは今後の可能性。ポテンシャルに期待しています。
中途で採用したい人材
新卒とは異なり中途採用では、社会人としての常識があることは前提条件であり、専門的な知識を持っていることをアピールする必要があります。同じ職種では実務経験があり即戦力として活躍できるスキルを職務経歴書や面接で確認と取ります。
未経験歓迎の職種では、就職するために行っている自己啓発内容や仕事への意欲を見て採用を決めています。
採用したい人材は”今”採用しても、短期的に即戦力として活躍できる人を求めています。
長期間フリーターをやっている場合はどうアピールすればいいのか?
フリーターを長期間やっていると「即戦力で活躍できるようなスキルはなんてないよ…」と自信をなくす方もいらっしゃいますが、アピールするポイントはいくらでもあります。
未経験の仕事に就くために自己啓発をしていることや、現在働いているアルバイト先で業績を向上させるためにやっている行動も評価できるポイントになります。
つまり、これから就きたい職業に対してどれだけの熱意を持っているのか?をアピールすれば良いのです。
また別途、履歴書、職務経歴書対策などで紹介します。
新卒と中途の就活方法の違い
就活の方法にも違いが出てきます。違いを表にまとめてみました。
新卒採用 | 中途採用 | |
情報収集方法 | 企業説明会/学校資料/リクルーターの説明 | 原則自分で調べる。(ネットや求人情報が中心) |
採用の視点 | 適正/仕事への意欲/学歴 | 実務経験(能力)/仕事への意欲/退職理由 (すぐに転職しないかを懸念) |
内定までの期間 | 2〜3ヶ月 | 1ヶ月程度 |
研修 | 多いところで1ヶ月程度 | ON JOB/基本的にはなし |
入社時期 | 卒業後の4月 | 内定後1~3ヶ月以内 |
中途は自分の力で情報収集を行うことや、日程の調整などある程度のマネジメント能力が求められます。自己責任のもとで行動をすることになります。
第二新卒・既卒の位置付けはどうなのか?
新卒と中途の違いはわかったけど、第二新卒・既卒はどうなの?という疑問も出てくることでしょう。
ここでは第二新卒の位置付けと企業の求める人材をまとめていきましょう。
第二新卒・既卒とは
- 第二新卒とは、大学を卒後し一度就職した方で3年以内で転職をする人のこと。(25歳程度の方)
- 既卒とは、学校を卒業したけど、就職をしていない人を示します(フリーター、ニート)
近年、既卒・第二新卒も新卒扱いをして採用する企業も増えています。
新卒と同様に充実した研修を行って育てていく企業もあれば、即戦力を求めて実務経験がない求職者を不採用とする企業もあります。
中途採用と新卒採用の違いは採用基準にあり
新卒採用は人柄やポテンシャルで採用をしていきますが、中途採用は職務実績や身につけているスキルで採用を判断していきます。
中途採用では、その職業に就きたい意欲、短期間で戦力となる実力を持っていることや努力している内容をアピールしていかなければなりません。
求める基準が異なるので注意して転職活動を行うようにしていきましょう。