フリーターの利用できる就職サービスの一つでハローワークがあります。
親から「ハローワークに行ってみなさい」と言われたことのある方もいるのではないでしょうか。
ハローワークはフリーターでも無料で利用可能ですが、正社員を目指すフリーター就職には向いていません。実際に利用して感じたことから、ハローワークを利用するメリット・デメリットを整理していきたいと思います。
フリーターのハローワークで利用できること
ハローワークは、公共職業安定所という名称で全国に設置されています。
就職支援・雇用促進・雇用保険関連のサービスを目的として運営されています。
フリーターが利用するまでの手順は簡単で受付に行き、住所や名前を書けば、会員カードをもらえます。
できること
- 就職相談
- パソコンでの求人検索(自宅でもできます)
- カウンセリング
- 求人紹介(相手企業へ電話してもらえます)
フリーター就活でハローワークをおすすめしない理由
フリーターでもハローワークは活用できるのに就活には向いていない。その理由をまとめて行きます。
サポートは弱い
ハローワークのサポート体制は非常に弱いです。
一応、就業に関するカウンセリングも実施ていますが、対応はかなり雑です。
以前に「〇〇業界への就職をしたいと考えているのですが…」と相談したら
- この辺に会社あるの?
- ちゃんと調べないといけないでしょ?
など言われたこともありました。
実は、ハローワークに勤めている人の多くは非常勤であり就活のプロではありません。機械的な対応をする方が多い印象でした。
求人の質が低い
ハローワークで掲載している求人票は無料で出せます。
一般の求人広告のような手数料が不要なので、人材不足の企業が一番最初にハローワークへ出すそうです。
どうしても採用コストを抑えて人材を採用したいと考える中小企業や自営業の求人が多くなってきます。
つまり、ハローワークの求人は「採用費の出せない企業が多い」になります。
結果的に、就職したとしても人材教育にコストをかけれない企業ばかりで、使い捨て要員として就職をしてしまう可能性が高いです。
嘘の求人がある
最も避けたいのは嘘の求人です。
求人表に書いてある労働条件・給与体系と全く違う場合があります。
ひどいところでは、面接で「うちはサービス残業があるけど良い?」と聞いてくるところもありました。
あまりの酷さに辞めた後、ハローワークへ伝えて求人を取り下げてもらいました。でも、数ヶ月後に同じ会社の求人が掲載されていました。
嘘の求人が多いことからブラック色の強い企業が多くなっている傾向があります。
これら3つの理由からフリーター就職でハローワークをおすすめできないのです。
20代ならヤングハローワークがあるが…
20代の若者に向けては一般のハローワークと異なる『ヤングハローワーク』というサービスを展開しています。
全国でも数は少ないのですが、入りやすい雰囲気を作ったり、専任コンサルタントが適性検査、職業相談、紹介などを行ってくれています。
若者目線でのサービスでフリーター時代にお世話になりました。
民間の就職支援サービス会社へ委託しているところもあるので、サポートの質は充実していました。
ただし、扱っている求人は一般のハローワークと変わらないので根本的な問題は解消できませんでした。
ハローワーク最大のメリットは失業保険
ハローワークをおすすめしないと伝えてきましたが、失業保険を利用する際に役に立ちます。
- アルバイト先が急に倒産してしまった
- 企業の事情で急な解雇されてしまった
- 自己都合でアルバイトを辞めた
といったような場合に申請ができます。
フリーターでも失業保険制度は利用できるで困っている方はハローワークへ行ってみてください。
参考フリーターの失業保険のもらい方。ハローワークでの申請方法と注意点
フリーター就職サイトでデメリットを解消しよう
ハローワークではフリーターに向けて就職支援を行っていますが、求人や職員の質でデメリットを抱えていました。本気で就職を進めていきたいフリーターには就活の障害となるでしょう。
このデメリットを解消してくれたのが「フリーター就職支援サイト」でした。
ハローワークとの違いを解説するために表で整理してみました。
就職サイト | ハローワーク | |
設置箇所 | △ 都心部中心 |
◎ 全国展開 |
求人数 | △ 2000社前後が多い |
◎ 70万件以上 |
求人の質 | ◎ 若者を育てる企業中心 |
△ ブラック気質のある企業が多い |
サポート | ◎ カウンセリング、就職ノウハウ提供などの内定までサポートあり |
△ セミナー、カウンセリングなどはあるがサポートの質にバラツキあり |
利用料 | 無料 | 無料 |
企業負担 | あり 採用するごとに報酬を支払い |
なし 支払いなし |
人材を紹介したら報酬を支払う形式なので、計画的に人材を確保したい企業が集まっています。
就職支援サービスも企業からお金をもらってフリーターの就職サポートをしているため、本気で取り組んでいるのは明白ですよね。機械的な対応なんてありませんでした。
まとめ
フリーター就職にはハローワークも使えますが、サポート体制・求人の不安からフリーター就職サイトをおすすめします。
これからフリーターから正社員を目指すにあたって不安ばかりかと思いますが、多くのフリーター達の就職成功に導いてきたキャリアコンサルタント達が最後までサポートしてくれます。
ただ、都心部中心でサービスを展開している会社が多いため全ての人に使えるわけではありません。地区によっては使えないので、事前に「フリーター就職サイト」を比較しておきましょう。