大学を卒業してフリーターをやる方の中には「やりたいことが見つからない」人もいるのではないでしょうか。私もその一人です。
「どうせ働くなら、自分の得意分野でやりたい仕事をやりたい。定年まで仕事をすると考えると40年以上働くからこそ、しっかりと決めたい。」とフリーターなりやりたいことを探していました。
しかし、フリーターになっても一向にやりたいことは見つかりません。あなたも「見つからない時期」にいるのではないでしょうか?
今回は、やりたい仕事が見つからない理由、見つけるためのアドバイスを紹介していきます。
やりたい仕事が見つからない理由
「やりたい仕事ってなんだろう?」
当時、自分のやりたい仕事を考えるために求人サイトを見ながらぼんやり考えていました。
これまでの自分の経験で得意なことや好きなことはわかっている。でも、好きな仕事だけが見つからない。今、振り返ってみると理由は簡単でした。
仕事の悪い部分に注目していたからです。
「話すことが好き」→営業職にあっているかも。
- でも…ノルマとかキツいのかな?
- 残業とか多そうだし
- 競争って好きじゃなないな…
やっぱり、あっていないのかな。ちょっと、向いていないかも
「教えることが好き」→塾の講師
- でも…ブラック企業って噂があるし…
- 塾って一部の人は年収良いけど、売れっ子じゃないと低いって聞くな
- これから子どもって少なくなるしな…。シビアな業界かな。
やっぱり、塾はないかな…。
「2chなどのネット掲示板やブログで実際に働く人の情報を見たり」と嫌な部分に注目していました。
こうして繰り返していくと、自分に合う仕事なんて何もないじゃないか。世の中に役に立たないクズだな。と落ち込むことが多くありました。
やりたい仕事の見つけ方
あれこれと自分にあった仕事・就職先について悩んでいましたが、やりたい仕事はやってみないとわからないものです。
というか変化していきます。やりたい仕事を見つけた友人の例を挙げます。
友人(当時23才の男性)は、とある大手飲食業店の正社員をしていました。(全国あるチェーン店です)
仕事をしていく中で「どうすれば良い接客ができるのか」といった漠然とした悩みから、上司に相談すると「とりあえず心理学は学んでおけ」と言われました。もともと心理学に興味があったことから本格的に勉強するのも良いかと思うようになりました。
そして、ネットで検索すると社会人向けに心理学の学校があると知り、問い合わせてスクールの担当者に相談することに。聞くとコミュニケーションの方法を深く学べるスクールで、相談の中でも「どうしてそれがわかるの!?」と驚くような会話を体験し、自分の求めたものはここにあるかもしれないと通うことを決意。
その学校は週に1回。学んだことを毎週実践しながら成果を出し続けるとエリアで業績トップに。ますます心理学ハマり次々と心理学関連のクラスへの参加することになりました。
3年後。彼は、カウンセラーとして開業していました。
これは一例ですが、仕事をしていくうちに他のことに興味が湧き、打ち込んでいるうちに『やりたい仕事』を見つけていました。
このように就いた職場で一生仕事をするわけではありません。
仕事や趣味に打ち込んでいく中、興味の出たものから別の業界に転職したり、起業することも大いにあり得るわけです。
やりたいことが見つからないから就職する
先ほどの飲食業の正社員からカウンセラーに開業した友人の話になりますが、正社員として働いてお金があったからやれたことなんです。
というのも彼が習いに行っていたのはNLPという心理学の講座でそれなりにお値段がします。
- プラクティショナーコース:350,000円
- マスタープラクティショナー:300,000円
- NLPコーチトレーニング:363,000円
- …etc
と非常に高額です。
最初のプラクティショナーコースでは、貯金を切り崩して通っていたそうです。その後は業績を挙げたことからボーナスが30万増えたので通えたと教えてくれました。
何かをやるにはお金が必要になります。何かをやりたいと思った時にお金があった方がスタートを切りやすいです。
まずは稼ぐ仕事をやるのが先決です。
仕事を通してやりたいことを見つけよう
やりたい仕事を見つけるために就職する。
なんだが無茶苦茶なことを言っているようですが、経験してから好き・嫌いがわかります。
ぼくも教えることが好きだから塾の正社員になりましたが、超絶ブラックすぎて、これだけは絶対にやれない職業だとわかりました。ボランティアとか、献身的な職業…福祉系は向いていないなーと。ついでに好きだと思っていた子供も実は苦手だと気付きました。
何事も経験ですね。
- 稼げる仕事=正社員をやってみる
- 失敗から気付きを得る
- 仕事・趣味を通じて好きなことを探す
この3つがポイント。頭で悩んでいてもダメです。
でも、なんでも仕事をやれば良いわけではないですよね。やっぱりやりたくない仕事もあります。
そこでおすすめするのは、仮の条件を作成することです。
一生その仕事を続けるわけではありません。今のところ、この仕事をやってみたいという軽い気持ちになれればOKです。
仮の条件の作り方
仮の条件は3ステップで作成することができます。紙とペンを準備しましょう。パソコンや携帯ではいけません。
自分一人になる空間で、携帯の電源は切るか、機内モードにして外部と遮断してから始めてください。
本音で条件を書き出す
「楽な仕事をしたい。」、「給料の高い仕事をしたい」など面接で言えないことを書いても良いです。頭の中にある仕事の条件をすべて書き出してください。
これは、ブレインダンプと呼ばれる思考方法で、頭の中にあるものをすべて吐き出す作業になります。現実的ではないもの。こんなの夢だろ?と思うことでも、すべて書き出してください。
仕事に関わるものに◯をつけていく
仕事に関わるもの、「営業の仕事がしたい→営業職」「パソコンを使う仕事がしたい→IT関連」「マネージメントスキルを身につけたい」など「~したい」や「~業」と仕事に関連するものに◯をうっていきましょう。
面接NGワードを消す
プライベートが充実している。休みが多い。というのは、除外していきましょう。これから正社員として働こうとしている人が休みを気にしたり、残業が少ないことを聞くと「やる気がないのかな?」と思われてしまいます。こう言った聞きにくいことは人材紹介会社のキャリアコンサルタントに聞くようにしましょう。
ここで、◯がついたものが仕事選びの「仮の条件」です。
もちろん、就職した先で一生、働き続けるわけではありません。今、やりたいかもしれない仕事を経験することで、さらにやりたい仕事が出てくるかもしれません。
当サイトでおすすめしている人材紹介会社のキャリアコンサルタントに聞けば、ネットや求人に掲載されていないリアルな情報も教えてくれることでしょう。
まずは、「仮の条件」からやりたい仕事を探していきましょう。