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コラム

正社員にならなくても一生フリーターとして生きていけるのか?

フリーターになったのには人によってそれぞれの事情があることでしょう。就職活動がうまくいかなかったのかもしれないし、自分の夢を追いかけたからかもしれない。いずれにしろ20代も終盤にさしかかってくると、男でも女でもこのままフリーターのままでいいのだろうかとふと不安になることもあるでしょう。実際のところ、現実的な問題として現代の日本でフリーターとして老後まで生活していくことは果たして可能なのでしょうか?

20代であれば正社員並みの月収は稼げる

体力や気力が充実している20代の内であればフリーターとしていくつかのアルバイトをかけ持ちをすることで、同世代の正社員として働いている人たちと同じくらいの月収を稼ぐことは十分に可能です。

もちろん年収で考えれば賞与や手当がある正社員の方が多く収入を得ている可能性が高くなりますが、一人で生活をするには特に困ることはないでしょう。

しかしそのためには休日もほとんどなく、自分の趣味などに費やせる時間も決して多くはないことも覚悟しておかなければなりません。

年齢を重ねたときにフリーターの経験は役に立たない

フリーターでどれだけ長い間同じアルバイトを続けても、その経験が今後の人生に役に立つことはそれほど多くないでしょう。

長く働いていれば任される仕事も増えるため、自分のスキルが上がっている、技術が身についていると考えてしまいがちですが、それはあくまでもアルバイトから正社員になったときだけです。

多くの企業では採用活動を行う際にアルバイト経験を加味してくれるのは新卒や第二新卒などのポテンシャル採用を行うときだけです。

企業が中途採用者に求めているのは即戦力になることです。女性であればフリーターであっても事務員として勤務することもあるでしょう。

それを職務経験として考えて採用してくれる企業もあるかもしれませんが、全く経験のない仕事に正社員として採用される可能性があるのは20代の内だけだと言っても決して過言ではありません。

熱意だけでどうにかなっていたものが、30代、40代と年齢を重ねる内にどうにもならなくなってくるのもフリーターの現実です。

風邪なんて引いていられない

正社員であれば当然認められている有給休暇がフリーターにはない場合が多いことも知っておかなければなりません。

フリーターの場合、風邪を引いてどれだけ身体がしんどくても働かなければ収入を得ることはできません。インフルエンザなど職場の同僚にうつしてしまう可能性があるときなどは一週間以上仕事を休まざるを得ないケースもあり、一気に生活が苦しくなってしまうこともあるでしょう。

また30代半ばにもなると同世代の人たちと同じくらいの収入をフリーターとして得ることは難しくなってきます。役職に就く人や仕事でそれなりの成果をあげる人が増えてくるからです。

当然彼らがもらう給料や賞与もあがっています。ただそれでも病気やけがに気を付けて、仕事を休むようなことがなければ家賃や食費、光熱費などを支払って生活していくことはできるでしょう。ただ、周囲の友人たちと自分の生活を比較して惨めな気持ちなってしまうのもまた一つの事実です。

フリーターの男女比率

若年者層におけるフリーターの男女比率は女性の方が若干ながら多いことが調査によって明らかになっています。

女性の場合正社員として働いていても結婚や出産を機に退職してしまう人がまだまだ多く、どうせいずれは辞めて専業主婦やパート勤務で働くならば就職しないことを選択する人がいることも影響しているようです。

しかし女性が結婚する平均年齢は2016年のデータでは29.4歳となっており、正社員として就職しなかった場合フリーターでいる期間は大学を卒業してから考えても、凡そ7年にも及んでしまいます。

それでもいい人に出会って結婚まで至れば問題はありませんが、残念ながらなかなかそういう人にめぐり会えなかった場合にはフリーターでいる期間はさらに長いものになってしまいます。

またフリーターとしてアルバイトで得た収入は生活費に充てるだけで精一杯なことも多く、出会いの場を求めて外に出かけることも難しい側面があります。これは女性だけでなく、男性にも当てはまることです。

実際、フリーターの結婚率は正社員と比べて低くなっています。これには収入の問題に加えて出会いの場所が限られていることも少なからず影響しています。

フリーターとして一生過ごすためには諦めなければいけないこともある

フリーターとして一生過ごしていくためには諦めなければいけないこともあります。結婚や子育てもその一つです。今後も一人で生活をしていく覚悟があれば、一生フリーターとして生きていけるでしょう。

貯蓄もなく年齢を重ねて働くことが難しくなったとき、いざとなれば生活保護制度を利用することもできます。

ただし、生活保護を受給するためには生活の面倒を見てくれる家族や親族がいないことが条件になるなど、厳しく調査されます。今後生活保護制度の見直しも十分に考えられるため、将来的にはどのようなものになるのか不透明でもあります。

今、この記事を読んでいる人がもしまだ20代であれば自分の人生を諦めるのはまだ早過ぎるでしょう。これまで正社員としての勤務経験がなくても、ハローワークが実施している若年者層に向けての就職支援制度を利用することで正社員としての道は開けてくる可能性があります。

また民間の求人サイトでもフリーターの就職支援サービスに力を入れている企業も増えています。

そういった求人サイトを利用することも一つの手でしょう。正社員になるのかフリーターとして一生を過ごすのか、いずれにしても今後の自分の人生を考えて、自分が本当に幸せになれる道を選ぶことが大切です。

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