フリーターは何歳まで許される?
「いつまでフリーターでいれるのか。」
「公務員になる!」という目標があって既卒になった方や、新卒での就活に失敗してフリーターをやっている人もいるでしょう。人生は一度きりだからこそ、今を生きている人もいることでしょう。
しかし、いつまでも夢を見続けるわけにはいきません。フリーターのままでいられる期間にも限界があります。
フリーターから正社員への転職は、年齢が高くなれば不利になり就職できる可能性が低くなっていきます。
なぜ、年齢が上がると就職しにくいのか。フリーターの年齢問題とタイムリミットについて紹介していきます。
フリーターは年齢が上がると正社員就職しにくい理由
まずは、年齢が上がると就職しにくい理由をまとめていきましょう。
企業が転職者に期待することは年齢によって異なります。
企業の採用担当者の年代別で求めること
年齢別 | 期待すること |
20代 | 適用力があり、短期間で戦力に育つ 自社の社風や制度になじみやすい 素直で、聴く力を持っている 熱意があり、行動力がある |
30代 | 職務経験を生かし即戦力になる リーダーシップ、マネジメント能力を持っている 物事の優先順位を考えれる 在籍社員との人間関係を築ける |
40代 | 職務経験や人脈を自社で生かせるか 社員を育成する能力がある 新規部門のプロジェクトを任せられる リーダーシップ、マネジメント能力を発揮し、業績を上げられる |
20代のフリーター(正社員未経験者)は、やる気、行動力、人柄から将来性にかけて採用しています。30代になった途端に求職者に求めるレベルが上がっていますよね。
あなたが採用担当者の立場なら30歳と22歳のフリーターが面接に来たとしたらどちらを採用しますか?
一般的な回答は「体力があって、育てていけそうなのも22歳の若いフリーター」です。
実際のところ…採用担当者は「30歳までなんで正社員になれなかったのか?何か問題があるからではないか?」と書類選考で見送るそうです。
求人数が激減する年齢の壁
年齢別に求人を見ると急激に求人数が下がる年齢が3つあります。
一つ目は、25歳、二つ目は27歳、一番大きく落ち込むのが30歳です。
未経験の分野への適用能力が著しく下がる年齢が27歳との見解があり、採用の現場でも一つのラインとして考えられています。
もし、この年齢に近いなら早めに行動しなければ選択肢が狭まってしまいます。
フリーターから正社員への就職では、特別なスキルや経験実績がないのが普通です。
フリーターのまま30代を迎えると就職試験で、将来性のある若い人を採用したり、同じ年代の応募者にキャリア組がいれば経験を重視して採用されてしまいます。
30歳以上のフリーターでは、若さ・熱意は武器になりません。
タイムリミットは一刻と迫ってきています。
年齢がギリギリの方はこちらを参考にしてください。
フリーター 何歳まで?タイムリミットは30代
日本では中年フリーターの「老後破産」が社会問題になっています。
平成24年の調査によるとフリーターの数は179万人。そのうち15歳から24歳のフリーターは73万人で、25歳〜34歳のフリーターは106万人とフリーターの高齢化が指摘されている。
フリーターの定義は34歳までの若者とされ、35歳以上の非正規雇用労働者のことを造語で中年フリーターと呼ばれています。
中年フリーターの数は、90年代では130万人台に対して、2015年には倍以上の273万人に達しているといいます。この非正規雇用者の貧困が自分だけでなく、子どもにまで影響する社会問題として扱われています。
中年フリーターの日常を見てください。
30歳を過ぎ、40歳を迎えてもフリーター。
手に職がなく、交通整備の派遣や、コンビニのアルバイトが主な仕事。
手取りは多い時で15万程度。多い時はいいんです。固定で仕事が入ってくるわけじゃないから、少ない時は10万以下です。
昔は、子供が欲しかったけど、今は家賃や光熱費を払ってしまえば、あとは食費を切り詰めて生活をしています。年金も払っていません。保険も加入していないのでケガをしたら立ち行かなくなることはわかっています。
でも、今日暮らしていくことで精一杯なんです。
想像できましたか?このままフリーターを続けた末路が中年フリーター。十分あり得る話です。
参考中年フリーターの末路。バイトをやめられなかった後の悲惨な状況まとめ。
34歳未婚女性の事例
少しYOUTUBEで関連する動画を探していたら古いニュース番組で中年フリーターに関する特集が組まれていた番組がありました。
34歳未婚女性で大学卒業時に就職氷河期だった方のインタビューがあるので1分程度見てもらえれば悲惨さが伝わるかと思います。
すみません!動画は削除されました!内容は以下の通りです。
ワンルームマンションで1日500円に切り詰めた生活しており、貯金はなし。ただ普通の暮らしをしたいと語っていました。
就職氷河期の方はリーマンショックで就活していたぼくの世代よりも悲惨だったと思います。
フリーターは20代で正社員になっておこう
厚生労働省の調査によると大学卒業後、フリーター期間3年を超えると正社員になれる確率は50%以下になる統計データがあります。中年フリーターの人数データを見るとあながち間違っていなさそうですね。
ぼくは、フリーター歴が3年を超えていたので脱フリーターするのに苦労しました。当然のことながら、同年代と比べて『フリーターの経験しかない自分』と『正社員経験者』では差が開いていくわけです。月日を重ねるごとに肩身の狭い思いをしながら面接に向かっていました。
差が広がる前に正社員になっておくのがベストです。20代のうちなら採用してくれる会社も多いですし、選択肢が広がります。
ここで「何からはじめたら良いかわからない…」という人は、要注意です。多くのフリーターが不慣れな就活に失敗しています。理由は以下の記事で詳しく書いています。
参考フリーター・既卒は人材紹介会社を使った就職が一番おすすめ
20代なら選択できる業種、仕事が広くても、正しい就活方法を知らないために自分にあった職場を見つけられていません。
ぼくも焦って就職して失敗しましたから。
まだ限界まで2,3ヶ月〜半年以上あるなら十分対策ができます。
まずは以下の記事から就活全体の流れを理解し、正社員への第一歩を進めましょう。
タイムリミットは迫っています。行動しようと思った時に動きましょう。